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自立循環型住宅
2017-09-16
 はじめてこの名称を耳にしたのは、いつ頃だったか忘れてしまったのですが、
住宅の未来に、とても可能性を感じる響きがありました。
 
 
「自立循環型住宅開発プロジェクト」は、
 
国土交通省国土技術政策総合研究所と国立研究開発法人建築研究所により
平成13年(2001年)以降、 自立循環型住宅の研究・開発プロジェクトが進められてきました。
 
そして、
この研究の成果が平成25年の省エネルギー基準の見直しの技術的な根拠として 活用されたそうです。
 
 
 「自立循環型住宅」とは、
 ((一社)建築環境・省エネルギー機構のパンフレットから)
 
 
・気候や敷地特性など立地条件と住まい方に応じて極力自然エネルギーを活用した上で
 
・建物と設備機器の選択に注意を払うことによって居住性や利便性の水準を向上させつつ
 
居住時のエネルギー消費量(CO2排出量)を2010年頃の標準的な住宅と比較して太陽光発電を含めずに50%にまで削減可能な(太陽光発電を含めるとゼロエネルギー化が可能な)
 
・現時点において十分実用化できる住宅 をいいます。
 
『自立循環型のための諸技術は、すでに実用化あるいは製品化されており、経済的な妥当性の高い身近な技術を中心としたものです。』 となっています。
 
 
具体的には、
 
15項目の要素技術を手法として用いて、
省エネルギーの効果を全て「定量化」して設計に反映していく方法がとられてますが、
 
 
設計のガイドラインについては、規定の講義を受けないと理解できないので、
 
 
私も昨年に「温暖地版」(気候で設計ガイドラインが分けられています)の講習を受けて、
さらに今年の初めに 3日間の詳細講習を受けてきました。
 
 
かなりの密度とボリュームのある内容でしたが、
 
 
各要素技術(聞きなれないと思いますが、例えば「自然風の利用・制御」の効果を数値で検証済みで、 こうしたらこのくらいのエネルギー削減率といった技術項目が15個あるわけです)を担当した研究員から講義を受けるうちに、
 
国家プロジェクトを 先導する技術者の使命感の強さと意識の高さには、本当に感服しました。
 
 
そして、講義を聴き終わってみると、
 
「自立循環型住宅」は、
誰にでも理解できる「開かれた技術」を用いた設計の方法であることが実感できました。
 
 また、
「自立循環型のための諸技術は、経済的な妥当性の高い身近な技術を中心としたもの」という定義には、
人類や国民に対する、研究者の博愛の精神が貫かれていると感じられます。
 
 
 
環境共生は、とても難しい課題として掲げられていますが、
 
先人の知恵を見直せば、
案外答えは、身近にあるのかもしれないと気づかせてもらうことができます。  
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