私の造語かと思っていましたが
、最近目にするようになってきました
我々地域の工務店は、家をつくって対価をいただいて、
利益を得て会社を維持していくのですが、家を売る感覚はあまり持っていません。
お客様にしてみれば、家を買うのではなく、
私たちと一緒につくっていただく感覚(気持ちのうえで)に近いかと思います。
注文住宅(この言葉にも違和感があるのですが…)の場合には、
“注文を付けることができる”ことで、
どうしても“何でも言っておかなくては損”となって、
家づくりに「本当に大切なもの」を見失いがちになります。
要望を整理していただいて、
「何のために家をつくるのか?」を
一度ご家族で話あっていただくのも良い機会なのではないかと思います。
さて、本題の「家育て」ですが、
注文住宅は注文をつけたのだから注文通りにできているかどうかが大事になって、
引渡しが家づくりのゴールのようになります。
確かに契約上はそれで間違いないのですが、
それでは、「家」にならない、
つまりそこに住む家族そのものにならないんです。
家は生き物と同じで、世話をしていただかないと、どうも良くないと感じます。
住まなくなった空き家が朽ちていく様子をみると感じるのですが,
役割を終えたモノはカタチを変えて静かに何もなかった状態に戻ろうとします。
これを維持するのは、住んでいる方の愛情に他ならないと思えるのです。
植物や動物を育てるように世話をする…
家は、使用に耐えて、美しく経年して、愛情を注げるものでなければいけません。
それには、「何のために家をたてるのか?」
もう一度、みなさんに考えていただき、
家が出来上がってからの暮らしに思いを寄せていただきたいと思うのです。