前回のブログで少し「間取り」について触れましたが
間取りは、「間」を「取る」ですから、
「余白」を取ることが本来必要と言っているように思えます。
ですが、現実の家づくりの現場では、どうかというと…
家づくりは夢のかたまりですから、皆さん力が入ります。
我々もお客様の期待に応えようと、
やはり力がはいります(笑)
チカラが抜けて「良い間」を得るには、
“経験が要る”と、感じることが多いです。
我々が「間」を取ろうとしたときに大事にするのは、
家を小さく建てる工夫をすることです。
外部では、敷地と建物の適度な「間」を取ることで、
樹木を植えるなど外部環境を整えることができます。
内部では、ひとと家の適度な「間」を取ることで、
室内の空気環境を整えやすくして、
親密な距離感を持たせることができます。
私たちが皆様にお届けしたいのは…
家族のカタチが変化しても、
「私たちはひとつ屋根の下に居る」という実感の持てる家です。
それには、家は小さいほうがイイ。
どこかで、ひとの体温や気配を感じながら
いたわりあって暮らせる家…
これからの家づくりは、
「家を建てる」ではなく、
「暮らしのうつわをつくる」としたほうが良さそうです。
家は、小さくて単純で丈夫で、
おおらかな箱のような空間があれば、
「ささやかで豊かな暮らし」を包むには、
充分過ぎるように思えるのです…