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家づくり雑記帖

 

社長のひとりごと「家づくり雑記帖」

社長のひとりごと「家づくり雑記帖」
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住み継ぎの遺伝子
2019-08-08
新しいご家族のみなさま
昭和の大改修の棟札
当代の筆による平成・令和の大改修の棟札
先日の日曜日、
現在進行中のリノベーションの現場にて、
ご家族と一緒に棟札を取付け式をさせていただきました。
 
弊社からのご提案で今回の大改修工事を祈念して、当代のご主人に書いていただいた棟札です。
 
 
こちらのお客様からは、昨年の8月頃から相談を受けて、建物調査の上でリノベーションの方向性を決めて、耐震、温熱のシュミレーションで安全性と快適性を確保しながら 間取りの変更をして暮らし替えの提案をさせていただく流れで計画は進めさせていただき、
 
 
解体工事をしながら耐震補強を施す際に、ケヤキの大柱に墨で書かれた銘が出てきたのですが、昭和25年大改修の文字と大工棟梁の名前、当主の名前と年齢が書かれていました。
 
起工の日や建て方初めの日も書かれて、思い入れの深さを感じる棟札です。
 
 
これは想像の域をでませんが、この柱は昭和の大改修の前からあった柱のように見受けられ、
 
 
住まれる予定の生後6か月のA君は、自分から数えて五代前の方が使用した材料に守られて住むことになるわけです。
 
 
築37年なのでそれ程古くはない建物なのですが、弊社の地元ではよくある入母屋のせがい造りの建物で、化粧桁に小壁が付いて室内が真壁の和室の場合は、 ほぼ耐震性能は確保されていないケースが多く、
 
こちらのご家族からご相談があった際に、建物の向きも桁行が南北に延びているし決して安全で住みやすい家ではないと、お話をさせていただいたのですが、
 
これから住む方たちも当代の方もこの家にとても良い思い出をお持ちで、家に対する暖かな受容を感じました。
 
 
当代にすれば、ご両親が残した大事な建物で自分の息子さん家族に住み継いでもらいたいお気持ちも強く、またそれに応える息子さんご夫婦の決意をお聞きすると、
 
この建物は、このご家族の背骨のようなもので、とても簡単に壊せるものではないことがとても良く理解できました。
 
 
 
住み継ぎの遺伝子というものが存在するなら、それは脈々と受け継がれていて、
A君は私に抱かれると機嫌が良くて、“よろしく頼む”と励まされているようです。
 
 
家は、材料と寸法でひとが作って、我々も数値で裏付けをとりながら性能を確保していきますが、
 
「家の本質」は、実は違うところにあって、
 
家やそこに住む方たちをおおらかに支えてくれている、何かがあるのだと感じます。
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